国産ナタネの現状と展開方向

国産ナタネの現状と展開方向

今回は、昭和堂の「国産ナタネの現状と展開方向~生産・搾油から燃料利用まで~」をご紹介します。

 


ページ数:321p

寸法: 21 x 15 x 2 cm

出版社:昭和堂

刊行日:2013-04

概要

こちらの本は、国産ナタネの厳しい現状と栽培・利用の拡大を阻害している諸問題を分析している論文形式の本です。

本書の特徴の一つとして、全国のナタネ産業の調査をするために、全国にある無数にあるナタネの産地や生産者を調べるのではなく、その生産されたナタネが集約されるナタネ油の搾油所にスポットを当て、効率的に調査をしています。

前半では、ナタネ産業の成長と衰退の歴史を、札付け面積、生産費、農業労働と農業外労働の賃金などの推移のデータにより分析しています。

また、同じ搾油作物である大豆との比較分析も行われています。

第四部では、調査時に搾油会社へ聞き取りした内容が企業ごとにまとめてあり、昔からナタネ産業を支えてきた経営者の様々な思いが書かれています。

第五部では、バイオディーゼル(BD)の環境影響評価についてISOでの算出方法の解説が載っており、国産ナタネに適用した際の計算結果がグラフで表してあります。

感覚ではなく量的・数値的にバイオディーゼルの環境影響を理解することができます。

また、現在のバイオディーゼル生産の担い手についても生産量のデータとともに紹介・解説があります。

内容は学術的で少し難しいと思いますが、本格的にナタネ産業について分析・議論をされたい方には有用で、おすすめです。

また、ナタネに関する引用・参考文献も資料や関連データの収集に便利そうです。

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目次

 

本書は6部編成です。

 

第Ⅰ部 日本におけるナタネの栽培と搾油の推移

  • 第1章 日本におけるナタネ作付面積の推移
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 ナタネ油と大豆油
    • 第3節 1925年から戦時経済までのナタネ作付面積の推移
    • 第4節 戦後のナタネ作付面積の推移
    • 第5節 考察
    • 第6節 結語
  • 第2章 農村経済の時給領域とナタネ生産
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 ナタネの自給的性格
    • 第3節 農産物自家消費の動向
    • 第4節 考察
    • 第5節 結語
  • 第3章 ナタネ栽培における生産性の推移
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 明治期以降の土地生産性の上昇
    • 第3節 1955~1965年における生産性の上昇
    • 第4節 考察
    • 第5節 結語
  • 第4章 大豆栽培における生産性の推移(第3章補論)
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 大豆栽培における生産性の停滞
    • 第3節 考察

第Ⅱ部 国産ナタネ搾油の現状 

  • 第1章 国産ナタネ搾油所の類型と展開方向
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 国産ナタネ搾油所の類型
    • 第3節 国産ナタネ油の量的状況
    • 第4節 搾油所各類型の現状と展開方向
    • 第5節 考察
    • 第6節 結語
  • 第2章 搾油所調査結果の概要
    • 第1節 油脂会社型
    • 第2節 圧搾工場型
    • 第3節 家内工業・仕入型
    • 第4節 家内工業・委託型
    • 第5節 Community Business型

第Ⅲ部 国産ナタネ生産の現状と展望

  • 第1章 ナタネに関する制度と価格への影響
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 ナタネ価格と制度の推移
    • 第3節 加工・販売による経済効果と生産助成
    • 第4節 まとめ―ナタネ流通の課題―
  • 第2章 集団転作におけるナタネ栽培の作業体系と費用
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 金山町のナタネ生産
    • 第3節 雫石町のナタネ生産
    • 第4節 考察
    • 第5節 結語
  • 第3章 品種改良の現状と課題
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 ナタネ種子に含まれる問題成分について
    • 第3節 国内の無エルシン酸およびダブルロー品種育成について
    • 第4節 考察と結語

第Ⅳ部 搾油所およびナタネ産地調査結果

  • 第1章 搾油所調査結果
    • 第1節 油脂会社型
    • 第2節 圧搾工場型
    • 第3節 家内工業・仕入型
    • 第4節 家内工業・委託型
    • 第5節 Community Business型
  • 第2章 ナタネ産地調査結果
    • 第1節 主産地
    • 第2節 新興産地

第Ⅴ部 バイオディーゼルおよびナタネ・バイオマスの展開方向

  • 第1章 ナタネ栽培によるバイオ燃料生産の環境影響評価
    • 第1節 はじめに―農業生産と温室効果ガス―
    • 第2節 LCAによる温室効果ガス排出量の計測
    • 第3節 ナタネ栽培に関する既往の研究と分析視点
    • 第4節 GHG排出削減効果
    • 第5節 まとめ
  • 第2章 バイオディーゼル燃料製造事業者の類型と存立条件
    • 第1節 課題と方法
    • 第2節 バイオディーゼル燃料事業の全国動向
    • 第3節 バイオディーゼル燃料事業者の諸類型と実態
    • 第4節 まとめ
  • 第3章 ナタネのカスケード利用技術と熱量構成について
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 ナタネ作物体の熱量構成
    • 第3節 整粒の選別方法
    • 第4節 まとめ

第Ⅵ部 考察と結論―国産ナタネの歴史と現状、展開方向および課題―

  • 第1章 国産ナタネの歴史と現状
    • 第1節 国産ナタネ栽培および搾油の自給的性格
    • 第2節 農村経済の自給的経済領域の特徴とその再編
  • 第2章 バイオディーゼル原料としての評価
  • 第3章 国産ナタネの展望と課題
    • 第1節 展開方向と政策的課題
    • 第2節 技術的な課題
  • 第4章 結語

 

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