今回は、農文協の「これからの酪農経営と草地管理:土-草-牛の健康な循環でムリ・ムダをなくす」を紹介します。
ページ数:192p
寸法:21 x 14.8 x 1.6 cm
出版社:農山漁村文化協会
刊行日:2014-06-25
概要
こちらの本は、化学肥料と濃厚飼料の多給による高投入型酪農の問題点を指摘し、農業粗収益の最大化よりも農業所得率の最大化を目指す、低投入型酪農への転換を提言しています。
目次及び内容紹介
本書は、8章で構成されています。
第1章 現代酪農はなぜ不安定か
- 乳量が増え農業粗収入は増えたが・・・
- 乳量が増え農業粗収益は増えても安定しない仕組み
- 化学肥料と濃厚飼料の削減は可能
第2章 濃厚飼料が減ると経営はどう変わるか
- 草地のTDN生産量をさゆうするのは化学肥料と濃厚飼料
- 濃厚飼料と牛が減るとこんな経営になる
- 濃厚飼料が減ると牧草の栄養成分も変化する
第3章 刈り取り時期によって変わる草の質
- 乳量が増え農業粗収入は増えたが・・・
- 乳量が増え農業粗収益は増えても安定しない仕組み
- 化学肥料と濃厚飼料の削減は可能
第4章 化学肥料のムダを減らす
- 五月上旬の春施肥では化学肥料の利用効率は低い
- 牧草が窒素をほしがるタイミングは五月下旬の幼穂形成期
- 五月二十日施肥ならムダなく利用される
- 少ない化学肥料を充分使い切る
- 茎に貯蔵された炭水化物が草地更新を左右
第5章 「落ち穂」を残す精神
- 牧草の枯れ草が草地を豊かにする
- 「堆積腐植層」「ルートマット」はミネラルの宝庫
- 枯れ草がつくる牧草にとって快適な環境
第6章 牧草にとってよい土壌を考える
- 草地更新が必要な理由は雑草の増加
- アルミニウムが増える本当の原因は?
- 更新が必要ない草地をつくるには
- 更新不要の草地が所得率の高い経営につながる
第7章 集約放牧と粗放的放牧を考える
- 集約放牧と粗放的放牧のちがい
- 「不食過繁地」からみえる適正な放牧圧
- 放牧圧が高まることによる悪循環
- 微量ミネラルから考える適正な放牧圧
第8章 化学肥料と濃厚飼料を減らした経営は可能
1、2章で酪農経営の現状と高投入型酪農、低投入型酪農の特徴の説明があります。
3~8章で、実際に高投入型酪農から低投入型酪農へ移行する方法を解説していきます。
特に牧草地の管理について詳しく記述されています。
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