アスパラガスの高品質多収技術

アスパラガスの高品質多収技術

 

今回は、農文協の「アスパラガスの高品質多収技術」を

紹介します。

 

ページ数:211p

寸法:21.2 x 14.6 x 1.6 cm

 

 

概要

 

こちらの本は、アスパラガス栽培について、その年間の生育サイクルや株成長のメカニズムと、

全国で行われている「高品質」、「多収」のための取り組み・技術などを紹介しています。

 

どの技術も実地で行われているもので、取り入れられた技術はもちろん、

取り入れる理由や結果としての収量、取り組みの途中経過も含めて載っており、

砂地・粘土質等の土壌問題や多収化への悩み等、読者の抱えている問題のヒントが

詰まっていると思います。

 

上記のほか、アスパラガスを使った料理や、鮮度保持の方法、世界のアスパラガスグッズなども

紹介されています。

 

 

目次

 

本書は本文7章、序章、付録から構成されており、

目次は下記となります。

  • 序章 スパラガス栽培の要点と本書の狙い
    • 世界各地で栽培、伸びている需要
    • 地域間、農家間で大きな単収差
    • 株の「力」と「質」が大事
    • 地上部、地下部をつなぐ地下茎の役割
    • 株づくりのポイントとなる土づくり
    • 収量と株養成を高める水管理
    • 地下部を意識した立茎管理
    • 品種は地域と作型で選ぶ
  • 1章 アスパラガスの生育特性と栽培
    1. 収穫物は、地下茎から伸びる若茎
    2. 株の年間の生長と養分の動き
    3. 作型を活かすのも充実した株づくり
    4. 周年生産における株の「力」と「質」の維持
  • 2章 品質を選び、その特性を生かす
    1. おもな栽培品種の特性
    2. これからの世界の品種
    3. 国内墳種の特性と今後の育種
  • 3章 高品質多収の道筋と実際管理
    1. 株充実のための土づくりと施肥
    2. 増収効果を高める水管理
    3. 立茎の生理的特性と技術
    4. 立茎管理の実際
    5. 立茎後の茎葉管理と株養成
  • 4章 安定改植のための実際技術
    1. 避けては通れない連作障害対策
    2. アレロパシーによる連絡障害
    3. アレロパシー研究の今後
  • 5章 地域特性を活かした栽培と経営事例
    1. モミガラ+サケ堆肥を毎年30t、表土5cm、重粘土の瘦せ地で露地1tどり
    2. 3haの広大な畑でホワイトアスパラガスを生産、オランダ式の被覆栽培にも挑戦中
    3. 夏秋レタスと1年株利用の伏せ込み促成栽培を組み合わせ、経営の安定化を図る
    4. 2作型と8品種の組み合わせで大規模・長期出荷経営を実現
    5. 日本海砂丘で減農薬有機アスパラガスを栽培、コメとセットで有利販売
    6. 活性炭処理などで改植問題を乗り越え、全国初の3色アスパラガスを生産
    7. 全期立茎栽培で長期収穫を実現、徹底的な茎枯病対策と土づくり
    8. 暖地におけるアスパラガスのハウス雨よけ栽培、12tどり
    9. 単収世界一、株の潜在能力を引き出す栽培管理で6tどり実現
  • 6章 世界のアスパラガス生産
    1. 世界のアスパラガス生産の動向
    2. 台頭著しいペルーのアスパラガス生産
    3. アジアのアスパラガス生産
    4. ホワイトアスパラガス生産の先進国、オランダ
    5. 今後カギを握るのは11~2月の生産体制
  • 7章 アスパラガスの成分と鮮度保持
    1. アスパラガスの栄養成分
    2. アスパラガスの機能性成分
    3. 収穫後の鮮度保持
  • 付録 アスパラガスをおいしく食べる

 

目次を見ただけでも内容の充実ぶりが分かります。

そのほかに幕間にて、

  • アスパラガスを使って村おこし
  • アスパラガスの付加価値を高める加工
  • 世界のいろいろなアスパラガスグッズ
  • アスパラガスに登録のある病気・害虫の防除薬剤

といった、6次産業化につながるコラムがあり、これも面白かったです。

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内容紹介

 

以下、各章の内容紹介です。

 

序章 アスパラガス栽培の要点と本書のねらい

2006年時点での日本国内のアスパラガス生産量上位の県の生産量・作付面積についての簡単な比較をしています。

メインはアスパラガスの生育の周年サイクルと、若茎、茎葉、貯蔵根などの基本的な役割や仕組み、

収量に影響を与える土づくり、水管理など、のちの章で述べられる「高品質」「多収」の技術を理解する上での

前提知識についてイラストを交えた説明・解説があります。

 

1章 アスパラガスの生育特性と栽培

アスパラガスの生育特性についての説明と、その生育特性と株づくりの関係が記載されています。

 

2章 品種を選び、その特性を活かす

近年栽培されている「ウェルカム」や「ガインリム」などのアスパラガスの品種の紹介と、

その品種ごとの適した気候や収量などの特性を解説しています。

また、グリーンアスパラガス、ミニアスパラ、ホワイトアスパラ、ムラサキアスパラガスなどについての

市場動向や収量の比較などがされています。

 

3章 高品質多収の道筋と実際管理

高品質・多収を実現するため、下記の事項に関して仕組みと

実際の管理方法のノウハウが記載されています。

  • 施肥・追肥
  • 水管理・かん水
  • 立茎・株づくり
  • 病気・害虫

管理方法については、施工例をもとに写真付きで解説してあります。

 

4章 安定改植のための実際技術

改植時の連作障害対策を、

  • 病害
  • アレロパシー

の2つの原因に分けて紹介しています。

アスパラガスは他の野菜に比べて特に強いアレロパシー活性を示し、

本章では重点的にこのアレロパシー特性の解説と、対策の実施例を紹介をしています。

 

5章 地域特性を活かした栽培と経営事例

異なる問題・課題を抱えるアスパラ農家の、それぞれの高品質・多収への取り組み事例を

紹介しています。

全9例紹介されており、それぞれに抱える問題・課題は、土壌、アスパラ農業法人新規立ち上げ、

収入の安定化、大規模・長期化など多岐にわたります。

 

6章 世界のアスパラガス生産

世界のアスパラガスの生産面積と生産量、輸出入、消費量などが紹介されています。

また、下記の国の生産・輸出動向について紹介しています。

  • ペルー:砂漠地域での多収生産
  • 中国・フィリピン・タイ:生産動向
  • オランダ:ホワイトアスパラ生産先進技術
  • 日本:現状と今後の攻めどころ

 

7章 アスパラガスの成分と鮮度保持

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス、アスパラガスと

その他の代表的な葉野菜類の一般栄養成分を、表にて比較掲載し、

つづいて、ムラサキアスパラガスも含めた3色のアスパラガスの機能性成分

(ポリフェノールなど)について解説しています。

 

また、収穫後の鮮度保持・品質低下防止のポイントも載っています。

 

 

最後に

 

本書は、高品質・多収へのヒント、改植方法、かん水方法、病虫害対策など

さまざまな実践的アドバイスが盛りだくさんです。

 

ある程度アスパラガスの栽培経験のある方が、改植などのタイミングで、

さらに高品質・多収を目指してステップアップするために読むのにとても適した本のように思います。

 

また、管理人は家庭菜園で少し作ったことがある程度の知識のため、多少苦労しながら理解しました。

なので、アスパラガスに触れるのが全く初めてという方はあらかじめ入門書を読んでおくと、

より理解が深まりアドバイスを実践しやすくなると思います。

 

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