今回は、技術評論社の「新農民になろう!就農計画の設計と実例」を
ご紹介します。
ページ数:160p
寸法:21 x 15 x 1.8 cm
出版社:技術評論社
刊行日:2009-01-21
概要
こちらの本は、新規就農者の実例と、データを交えた就農計画の設計のポイントが載っています。
ぼんやりと農業をしてみたい方、これから就農に向けて準備をしたいけど何から始めようか迷ってらっしゃる方は実例や情報収集の方法が載っているので参考になるのではないでしょうか。
また、準備はあらかた終わり、さあ会社に転職する旨を伝えようされている方も、コチラの本の後半で語られている農業経営者としての知識やポイントについて読んでおくと、一人の経営者として営農していく心構えをもつ手助けになることでしょう。
目次
さて、こちらの本の構成ですが、
- 新たに就農した農業経営者の成功事例
- 就農までのプロセスと注意点
- 「作目選び」と栽培方法のヒント
- 農産物を「売る」ための基礎知識
- 経営者として知っておくべきこと
内容紹介
1章では、新規就農者の成功事例を載せています。
新規就農者の実例は8例で、就農のきっかけから苦労、初期作付面積・設備・資金などが体験談を交えて載っています。
それぞれ動機や前歴、就農後の営農スタイルも異なりますが、これから新規就農を目指される方は、8例のどれかには似通ったものがあろうかと思います。
先達のしてきた苦労をあらかじめ知っておくことで、心構えやご自身の営農スタイルをある程度イメージできるのではないでしょうか。
2章は、就農までのプロセス、就農についての相談窓口、資金計画や研修先について述べています。
これらはインターネットでも調べれば載っている情報も多いですが、こちらの本では具体的な金額やデータも交えての情報が多いので、参考になるのではないでしょうか。
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3章は、作目の選び方や、通年栽培するための作目の組み合わせについての考え方、有機栽培についてどこで学べばいいかの情報が載っています。
4章は、農産物を「売る」方法、すなわち、販売・流通についての基礎知識が載っています。
ここが考えから抜けている方はわりと多いのではないでしょうか。
主な流通ルートである、
- 農協
- 直売所
- 流通業者
- 消費者への直販
のそれぞれのメリット・デメリットについて解説してあります。
これも実例を交えた解説があり、ためになります。
5章は、一つ一つの記述量は多くありませんが、農業をビジネスとして考えていくうえで忘れてはいけない経理上のアドバイスが載っています。
本の分量的に、個々の事柄の記載量はそれほど多くはないかもしれませんが、就農についてある程度データや金額を交えた本格的な本が読みたいという方にお勧めの本となっております。