今回は木楽舎の 「オーガニック・アメリカンズ」 を
ご紹介します。
ページ数:126p
寸法: 21 x 14.6 x 1.6 cm
出版社:木楽舎
刊行日:2012-09-18
概要
こちらの本は、アメリカのオーガニック農場を紹介する
ドキュメンタリーです。
内容紹介
アメリカの10か所のオーガニック農家を、
写真家でもある著者が、
旅しながら取材していきます。
1か所につき、8枚程度の写真と、
牧場主との会話を織り交ぜた記事で構成されています。
個人的には、記事の文面は簡潔すぎるため、
もう少し紙面を割いてもらい、もっと個々の農家の方の
詳しい実態を読んでみたかったのですが、
それでも、オーガニック農家の喜びと苦労が感じれる文面でした。
もしかしたら、無駄を省いた文面だからこそかもしれませんね。
それぞれの農家の方が、オーガニック農家を目指したきっかけや、
人生の躓きを、赤裸々に語ってくださっています。
そこには、思想があったり、単純に親のあとを継がなければいないなど、
さまざまストーリーがあります。
また、写真家ということもあり、写真には臨場感があり、
アメリカ旅行に行っているような気分になれます。
最後に
最初読む前は、たんにアメリカの有機農家の現状を紹介する本かと考えておりました。
いえ、実際、アメリカの有機農家の現状も話の中には出てくるのですが、
むしろ焦点は、有機農家、もとい、オーガニック農家の考え方や、生き方に向いています。
ここでいうオーガニック農家は単に有機農業をしているということだけではなく、
生き方として、持続可能、かつ、地域とも有機的につながりを持っている、
または持とうと努力している方々を指していると感じました。
なお、巻末には、アメリカでボランティアを受け入れている、
オーガニック農場の情報が、住所と電話番号付きで載っております。
これから、農業を始めようと考えている方は、
読んでみると、新しい考え方に出会えて面白いかもしれません。
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