今回は、飛鳥新社の「亡国の農協改革」をご紹介します。
ページ数:304p
寸法:18.6 x 12.8 x 2.2 cm
出版社:飛鳥新社
刊行日:2015-09-08
概要
こちらの本は、日本の農業に対する危惧を示し、進みつつある農協改革に対して警鐘を鳴らす一冊です。
日本が主権国家であり独立国家で居続けるためには、食料面からも安全保障を考える必要があり、そのためには営利目的のみでは動かない協同組合としての農協が大変重要であるということが、戦後の海外食料メジャーの動きの解説と併せて説かれています。
特に、海外食料メジャーの他国の食生活すら変えてしまう巧みな仕掛けと、現在その防波堤として農協が果たしている役割を詳しく解説しています。
また、過疎化の進む地域で農協が担っている食料・金融両面の生命線として役割が書かれています。
日本と他国の農業の違いについて考察しており、他国の農地・農業の状況や、農業への保護政策の違いについても解説があります。
安全保障面から農業が語られており、今後の農業や農協の民営化に対する是非を考える際に、一読しておくと視野の広がります。
ただ、著者の特徴なのか挑発的な表現が多いため、そこが合わない方もいるかもしれません。おそらく活発な議論を促すために、こうした書き方をしているのだとは思いますが。
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目次
はじめに
第1章 日本国家「存亡の危機」
安全保障と亡国
安全保障の強奪
第2章 日本の食料安保の急所
穀物輸入大国・日本
アメリカ穀物産業の日本市場開拓
食料安全保障を握る「Z社」
第3章 農業・農協への「既得権批判」がさらけ出す無知
規制緩和とは何なのか?
日本の真の地域消滅は、農協改革から始まる
第4章 協同組合と農協の真実
公益資本主義と株主資本主義
協同組合とは何か
農地改革とショック・ドクトリン
農業協同組合の誕生
デフレ下の六次産業化の「愚」
株式会社と協同組合連合会
農協の組織を解説する
第5章 亡国の農協改革
准組合員とアメリカ商工会議所
JA全中の切り離し
農協の理事会改革と全農の株式会社化
恐怖の農業委員会法・農地法の改正
特区とTPP
日本の農業の進むべき道
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